◆「昭和天皇記念館開館式典」への市長の関与の中止を求める請願

◆「『昭和天皇記念館開館式典事業』への市長の関与の中止を求め
る請願」@立川市議会総務委員会

9月28日(水)に「『昭和天皇記念館開館式典事業』への市長
の関与の中止を求める請願」が、立川市議会に提出されました。
 まず請願者である阻止団メンバーが総務委員会で趣旨説明を行い
ました。

 その要旨は、
・記念館の展示は昭和天皇の生涯を描くといいつつ、即位から終戦
の間の展示がすっぽり抜けている。この間、昭和天皇は大元帥、つ
まり旧日本軍の最高責任者の地位にあり、「天皇陛下のために」多
くの人々が殺し殺されていった。天皇の戦争責任問題を描かな
いのは、歴史教育施設として非常に問題がある。少なくとも、立川
市民の中には天皇の戦争責任問題に関して多様な意見がある。
 また、記念館の展示決定過程では有識者などを集めた公開の審議
は一切行われていない。歴史認識のような重要な問題は、開かれた
場で検討すべきことである。
 私たちは、このような市民の中に賛否両論ある施設の開館記念式
典に立川市長が出席することは望ましくないと考える。

という感じです。

 趣旨説明の後、議員による質問が行われました。

◇自民党
 他の施設では有識者による公開の審議会は行われているのか?
◆請願者
 千葉県佐倉市の国立歴史民族博物館や、千代田区の昭和館など
では展示内容が慎重に議論されて決定されたと聞いている。

◇五十嵐議員(市民の党)
 天皇に戦争責任が全くなかったとは言えないのではないか?
◆立川市長
 記念館の式典連絡協議会には一度出席した。私が子供の頃は、天
皇は「現人神」で、戦後になって「人間宣言」が行われた。戦前、
天皇は絶対的だった。天皇が道を通る時は最敬礼をさせられた。天
皇の戦争責任問題は難しい問題であり、この場で話すべきことでは
ない。

◇五十嵐議員
 記念館に対して市民の中に実際に賛否があるのか?
◆大沢豊議員(請願の紹介議員)
 そもそも(昭和天皇の即位50周年を記念する)昭和記念公園の
開園時には大きな反対運動が行われ、立川市職労も政治ストを行っ
ている。天皇の名の下に戦争で家族を失った人は多く、このような
施設の開館式典に市長が出席すべきではない。

◇五十嵐議員
 式典連絡協議会では展示内容は伝えられているのか?
◆立川市長
 展示内容は聞いていない。
◆助役
 展示内容は一切聞いていない。展示を担当するのは(昭和聖徳記
念)財団であり、財団にああしろこうしろとは言えない。

◇五十嵐議員
 市民の中に賛否があるようだが、これは市の姿勢に反映されてい
るのか?
◆立川市長
 賛否両論あることは十分承知している。公園の誘致は大事であり、
市としては公園の誘致に成功して良かったと思う。
◆助役
 これは内心の自由の問題に関わるが、市民の意見のアンケート調
査などは行っていない。内心に踏み込むわけにはいかないし、一方
の意見を断罪するようなことも行うわけにはいかない。我々は公務
員として中立の姿勢をとる。

◇五十嵐議員
 請願者のいう「中立」は、市が式典に出席しないことであるが、
市側の言う「中立」とずれているのではないか?
◆助役
 「中立」とは関与しない、関わらないことである。これは内心・
言論の自由に関わる問題である。記念館の開館前・開館後に市民が
意見を言うことは自由であるべきだ。だが展示内容が分かっていな
い時点で市があれこれ言うことは適当ではない。請願者の意見もそ
れ以外の人の意見も最大限尊重する。

***
続いて討論に入りました。
<五十嵐議員(市民の党)>
 記念館の展示内容は市民に公開の場で議論されるべきことだ。
昭和天皇にはたいぶ戦争責任があったと思う。
市は本当の「中立」に立つべきだ。
この請願に賛成する。

<自民党>
 昭和記念公園は緑のための公園であり、記念館は「天皇が緑を愛
したこと」が展示の中心である。
したがって市長が式典連絡協議会のメンバーとして参加することは
何ら問題ない。
この請願には反対である。

***
そして採決に入りましたが、反対多数で否決されました。
(民主党系の市議は最初から欠席、共産党の市議は採択時に退席)

***
感想としては、思ったより議論が行われたという感じです。

ただしこれで終わりではなく、今度は10月6日には本会議で採決
が行われます。
[PR]
by sosidan | 2005-09-29 00:48 | ◆阻止団の活動報告
<< ◆10・10集会の報告&写真。 ◆10・10昭和天皇記念館反対... >>